ラブレイバー
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夏休みの夕方、ちょうど日が落ちた頃。

三匹のフクロウが暗がりの中目を輝かせ、ハリーの家へ向かっていた。

それをリビングの窓で気付いたシリウスが

「待ってたよ」

と一人呟いて窓を開き迎え入れる。

三匹のフクロウはそれぞれ小包を持ち、リビングへ降り立った。

二匹のフクロウはそのままソファーに止まり大人しくしていたが、もう一匹だけはそう大人しくしているはずがなかった。

ピッグウィジョンだ。

ピッグウィジョンことピッグは、ロンからの荷物を粗雑にその辺に置き、真っ先にシリウスの周りへと飛び回りに行った。

「解った解った、今お礼をするよ、…重大な物を送って来てくれたんだからな」



今日、7月31日はハリーの誕生日だった。



昼間は一日中シリウスと過ごし、夜にはプレゼントが届く手筈だった。

「わ!すごい!!」

数匹のフクロウの羽音に気付き、リビングに来たハリーが驚きの声をあげた。

そうしてる間にもフクロウが次々リビングに入り、プレゼントを落としてゆく。

ハリーはプレゼントに駆け寄り、名前を一つ一つ確かめていった。

「ロンに、ハーマイオニーに…あ!ルーピン先生からも来てる!」

色とりどりのリボンや包装紙に囲まれ、ハリーは満面の笑みを零す。

「よかったな、ハリー」

シリウスはハリーのこんな光景を見れるのは、たとえ、代わりの親だとしてもやはり

嬉しかった。

やっと手に入れた幸せな一時だった。

「さ、どうする?今ここで空けるか?」

シリウスはやっと全部のフクロウへのねぎらいを終わらせることができた。

「えーっと…まず部屋に置きに行きたいな、この状態じゃ落ち着いて夕食食べてられないよ」

「もっともだ」とシリウスとハリーは笑いあった。

荷物を持ち出そうとした時、ふと、以外な名前に目が止まった。

「フレッドと…ジョージ…?」

この二人が個別にプレゼントをくれるのは初めてのことだった。

(いつもは新開発のいたずらお菓子をロンの小包に少しずつ忍ばせていのだ。)

珍しいなと思いハリーが小包を空けてみると、茶色い紙袋の上に手紙が入っていた。

多分二人で交互に書いたのだろう。

一言ずつペンの色が違っていた。





Dearハリー


誕生日おめでとう!ハリー!


15歳を迎えたハリーに俺達からのプレゼントだ。



シリウスもいるから必要ないかもしれないけど、ヒマな時に使ってくれ。


ちなみにこれは俺たち兄弟の間での、大人になる第一歩としての大変重要な過程だ!


ハリーにはこれを使って立派な大人になって欲しい。


ロンのヤツにもやったけど…アイツは恥ずかしがって使おうとしないんだ。


まぁ俺達が今度使い方を詳しく教えるつもりだけどね。


君の場合、使い方が解らなかったらシリウスにでも聞いてくれ。


Fromジョージ&フレッド・ウィーズリー





こんな内容の手紙だった。

「使い方…?なんのことだろ…」

ハリーは手紙の下にある茶色い紙袋の中身を調べた。

それは…

「う、うわあああ!!!」

ハリーはびっくりして紙袋ごと床に叩きつけた。

「どうしたハリー!」

ハリーの叫びを聞き、シリウスが駆けつける。

「な、なんでもない!ちょっとプレゼントにびっくりしただけ!」

そう言ってハリーは手を降って見せた。

顔が真っ赤に染まっている。

気付くとプレゼントはすでに全部運ばれてしまっていて、残っているのは今ハリーが叫んだフレッドとジョージ

からのプレゼントだけだった。

「あ、ぼ、僕部屋行くね!」

ハリーは小包を背中に隠し、後ずさりでリビングを出て行った。

「あ、ああ……」

シリウスは訳が解らず、ただぼーぜんと見送るしかなかった。

「びっくりしたー…」

ハリーは部屋に戻り、鍵を閉め、ため息をつきながらドアの前にずるずると座り込んだ。

「どうすればいいのさ…H本なんて…」

まさか誕生日にこんなのを貰うとは思わなかった。

噂で聞いたことはあるけど、実際実物を見たのは初めてだった。

まるっきり興味が無かった訳では無い、しかしその分こうゆうことに対しての知識はぜんぜんなかった。

「一人でやるのって…どうするんだろう…」

話には聞いていたが、やり方まではわからない。

そう思うと本をめくって見たくなってくる。

「…」

ついには好奇心に勝てず、ハリーはその本を開く事を決意した。

緊張が高まる、ドキドキという音が頭の中に激しく響いた。

ページをめくると、そこには裸の女性が色々な角度でポーズをとっていた。

「(本でも…動くんだ…)」

本の中の女性がハリーにウィンクをした。

その途端、ハリーは恥ずかしくなり、おもいっきり本を閉じた。

「(や、やっぱダメ!見れない!!)」

その時。

ガチャッ

「ハリー!」

「!?」

シリウスがいきなり部屋に入ってきてしまった。

確かに、今までこの部屋に入る時ノックは必要なかったが、ハリーは今ほどノックをして欲しい時は無かった。

タイミングが悪過ぎる。

あわてて本を隠そうとしてももう遅かった。

シリウスの視線はハリーの後ろの本にくぎづけになっている。

「(ど、どうしよう…軽蔑されちゃうかも…!)」

ハリーは恥ずかしさと己の迂闊さに泣きたくなりながらも、シリウスの言葉を待った。

「……っく」

「く?」

「っあははははは!」

いきなり、シリウスは前屈みになり、笑い出してしまった。

「そうかっ…なるほど、だからさっき様子が…っく、すまないっ、笑いが止まらなっ…」

なおもシリウスの笑いは続いた。

しかしハリーにはシリウスの笑いの意味かまったく解らなかった。

「…シリウス?」

いきなり笑われるとは思わなかった。

「いや…すまない、それにしても…隠す必要ないのに」

シリウスは後ろ手で扉を閉め、ハリーの前へ腰を下ろした。

「だって…なんか…つい……Hだと思われると思って…」

「そんなこと思わないさ、私だって君くらいの時は持っていた」

「シリウスが…?」

意外だった…。

しかし、言われてみればシリウスにだってこういう事に興味があるころがあっただろう。

そう考えるとハリーは恥ずかしくなってきて、俯いてしまった。

「…それでハリー、今してたのかい?」

「え…」

ハリーが顔をあげると、シリウスの顔が上からかぶさってきた。

「…っし、してない!」

あわてて弁解するハリーの頬を捕まえ、シリウスが唇を重ねる。

「んっ…」

「じゃあ、今してみてくれないか?ハリー…ハリーがしてるのを見てみたい…」

唇を放し、ハリーを見つめる。

シリウスの目はいたずらっぽく笑んでいた。

「や、やだ!ダメ!」

ハリーは思い切り首を横に振りながら涙目になった。

今でもかなり恥ずかしい思いをしてるのに。

「じゃあ、したくなる様にするさ」

そう言うとシリウスはハリーのモノを服の上から撫でつけた。

「!っシリウス!?」

服の上からの愛撫を続けながら、シリウスはもう一度唇を重ねた。

今度は永く深く、互いの舌が絡み合う。

「っあっ…ん」

シリウスは片手で器用にハリーのズボンのチャックを下ろしてみせた。

ハリーは抵抗しようにも身体に力が入らず、失敗した。

シリウスの手はどんどんハリーの奥へと侵攻してくる。

「…は、放してシリウスッ…」

「わかった」

いきなり、シリウスは今まで弄んでいたハリーのモノをパッと放した。

「あっ…」

意外にあっさりとした引き様に、ハリーはつい寂しそうな声を洩らしてしまった。

「続きは自分でやるんだ、ハリー」

手を放されて初めて、自分が刺激を欲していた事に気付く。

「そんな、こと…」

やりたくは無かったが、身体はそうもいかなかった。

「…意地悪だ…」

そう言ってハリーはシリウスを睨みつけた。

「そうだな。ハリーはつい苛めたくなる、ハリーだけね…」

「僕だけ…?」

「そう」

シリウスはもう一度ハリーにキスをし、首筋にキスマークを残した。

「………

僕も…こんなの見せるのシリウスだけだからね…」

ハリーは意を決して自分のモノに触れた。

すでにシリウスの所為で湿っていたそれは、ハリーが手を動かすたびに淫猥な音を立てた。

「あんまり見ないでよ…」

ハリーはとてつもなく恥ずかしかった。

指のさきから液がしたたる。

「っあ…ん」

ハリーの手のひらは本能的に自分の急所を探り当て、自身を追い詰めていく。

すでに限界が近づいていた。

「もうイキそう?ハリー」

シリウスの問いにこくこくと頷く。

「私ももう限界だ…」

シリウスがハリーのモノに触れ、行為を手伝うと一気に放たれた。

「あ…」

頭がボーッとする。

「いい子だ、ハリー」

シリウスのキスが降りそそぐ。

「夕食…用意したけど…遅くなりそうだな」

そう言ってハリーを持ち上げ、ベッドに横たわらせた。

ハリーの身体がベッドに沈む。

ぴくんっ

シリウスの唇がハリーの太腿に触れた。

そのままハリーの後ろの蕾にたどりつき、シリウスの舌に探られる。

「っは…ん…」

先程の行為の余韻も手伝い、ハリーの身体が敏感に反応した。

濡れた舌が蕾をこじ開け、なおも奥に入ろうとする。

それだけでハリーの脚はガクガクと震えた。

「あっん…やぁ…シリウス…」

細い銀色の糸を引きつつ、シリウスの舌が蕾から離れた。

「…ハリー」

シリウスの顔が近づいて、キスを求める。

最初は軽く、そのうち激しくなって唇の隙間から二人の唾液が零れ落ちた。

「っは…シリウス、僕…早く…欲しいよぉ」

息切れしながら求めるハリーに欲情する。

「かわいいな、ハリー…」

シリウスのモノがハリーの後ろの蕾に触れ、少しずつ挿入されて行く。

「っああ…」

圧迫感と、また別のもう一つの感覚にハリーの身体が疼く。

「…大丈夫か?ハリー」

シリウスが辛そうなハリーの顔を覗きこむ。

「ん…平気…」

ハリーは苦しそうに息を途切らせながらもシリウスに抱きついて、「もっとキスして…」と囁いた。







「…ん」

ハリーが目覚めると窓の外はもう朝になっていた。

誕生日の朝をシリウスの腕の中で迎えてしまった。

正面にはシリウスがまだ気持ち良さそうに眠っていて…。

ハリーは「こんなのもいいな」と感じて夢の中へと戻っていった。

「(そういえばロンはアレどうしたんだろう…新学期になったら聞いてみよっと)」





END















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